安納芋の生みの親「芋のおじさん」の存在
種子島の芋といえば、以前は「でんぷん用さつま芋」が主でした。
それ自体は助成の存在もあり需要も安定してはいましたが非常に収益率が低く、島の将来を考えるとこのままでは不安である。そういう地元農家の意見から「青果用さつま芋」の生産開発が課題である、とされてきました。
開発当初は鹿児島県本土からのさつま芋を持ち込む案があったそうですが「ある方」を中心とした反対意見から、地元種子島の芋を原種として使う、という方針が決定しました。
それが現在では地元農家の方に『芋のおじさん』又は『芋の先生』と呼ばる方でした。
この『芋のおじさん』は、当時 安納地区にあった安納芋の在来種に着目し、芋の特徴を研究、選抜試験を重ね とうとう新しい芋を誕生させる事に成功。
不恰好で不揃いだった安納芋を加工しやすい形に変え、ウィルスや病気にも強いバイオ苗を少しずつ農家に使ってもらい、今では順調に出荷量も増えてきました。
それこそが種子島だけに限定許諾された品種である「安納紅」と「安納こがね」。
ちなみに、「種子島ゴールド」と「種子島ろまん」も芋のおじさんが名付けたそうです。
安納芋のこれから
『企業や農家の方々にとっては 大変喜ばしい反面、様々な問題を耳にする様になった。』
最近の急激な安納芋需要に対して、「芋のおじさん」はこう語ります。
例えば、各企業や農家によって トレーサビリティのやり方やサイズの規格が違うなどの問題があるらしく、とにかく何でもかんでも作って通販等で高く販売してしまおう、という考えではせっかく楽しみにして買って頂いたお客様をがっかりさせてしまいかねない。
なので、今後は各協議会や振興会による基準を定めて粗悪品との差別化を図り、島全体で安納芋のブランド化に努めなければいけない-
安納芋の生みの親たる芋のおじさんも、安納芋という名の一人歩きには少々戸惑い気味のよう。
一方で「産地の問題」も、おじさんは指摘します。
安納芋は種子島で栽培するために作られた品種であり、やはり種子島の土壌や気候が一番合っている。
そのため、島以外で栽培されたコピー物の安納芋とでは美味しさが全く違う。ぜひ種子島で作った「本物の安納芋」を食べて欲しい-
そう答えてくれた芋のおじさん。
昔も今も変わらないであろう優しそうなその眼差しは、種子島の未来を見つめていました-
この芋のおじさんは、鹿児島市在住で本土と種子島を行ったり来たりしています。今回はとてもお忙しいにもかかわらず色々とご指導頂き、誠に感謝致しております。
種子島現地スタッフよりひとこと
今回種子島で、南種子安納芋生産振興会の日高さんグループをはじめいろんな方々との出会いがありました。
お話をさせて頂いた中で、お客様に喜ばれる安心安全な安納芋を毎日丹精込めて作っておられる姿を拝見しました。
私共はお取引させて頂く事が出来て心から喜び、感謝致しております。
改めてお客様と生産者を繋ぐ架け橋として、顔は見えませんが皆様に心から喜んでもらえる様に、一つ一つ大切にお届けしたいと心に誓いました。
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